S-UC列車無線の通話回線分岐に!
S-UC列車無線の通話回線分岐に!
本装置は、常時比較型自動追跡式列車無線(S-UCタイプ)の通話回線に使用され、光端局またはPCM端局などで
構成される伝送回線を、従来の回線分岐装置(4-2-2)と同様の分岐を行い、上部方・下部方の通信ケーブルに接続
された基地局相互の電界強度信号の調停を行います。
1.回線の分岐
PCM端局などの伝送装置とのインターフェースは4W方式で、中央→端末および、端末→中央間の制御信号や通話音声を、
通信ケーブル2回線に分岐します。
2.電界強度信号の比較
列車乗務員からの発報が本装置を基準とした上部方、下部方の両方の基地局で受信したときに送出される電界強度信号を
検出し受信電解判定を行います。
3.リセット信号の送出
前項の両方向からの受信電界強度信号を検出している間、リアルタイムで信号の比較を行い、受信電界強度および優先度が
「低い」と判断された回線に、連続してリセット信号を送出します。
なお、同レベルの場合、上部方を優先して下部方にリセット信号を送出します。
4.過大入力の防止
PCM端局などの伝送装置へ受信電界強度信号等の、過大な通話帯域外信号が入力されないように、フィルターが内蔵されています。
5.動作電源
本装置はAC100VまたはDC24Vで動作し、AC100Vで運用するときはオプションで停電補償用のバッテリーを実装することができます。
6.信号の種類
電界強度(高) 3800Hz
電界強度(低) 3700Hz
基地局リセット信号 3500Hz